「1人管理者が新機能を活用しながらSalesforceで社内と自分を変えていく」開催レポート

公開日 : 2026.04.24

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※SFUGイベント開催レポートは、SFUGアンバサダーによる、ユーザー目線のリアルな開催レポートです

※本レポートでは、当日のセッションでの表現を尊重し、一部に旧名称(Sales Cloud、Service Cloud等)を使用しています。これらは現在、Agentforce Sales, Agentforce Service 等の新名称へと変更されておりますので、あらかじめご了承ください。

SFUGアンバサダーの高橋真知子です!

今日は3/26に開催されたイベントのレポートをご紹介します。

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開催概要

■日時:2026年3月26日(木)15:00-17:00

■形式:現地会場・オンラインでのハイブリッド開催

Agenda

1.【機能編】アンバサダー厳選!使える新機能

2.【技術編】アンバサダーに聞く!リリース情報と仲良くなる〜情報収集のコツ〜

3.【社内理解編】パネル討論:習得した機能を「社内の価値」に変える

イベント全体の感想

多くの組織にとって「アドミン(システム管理者)」は、Salesforceを導入して初めて生まれるポジションであり、加えて、任されたのは自分1人という実態もそう珍しくはないと思います。今回は、そのような1人アドミンが抱えがちな次の3つの課題を解決するためのイベントでした。

  • 課題1:たくさんある機能の中で、現場の人にすぐに効果を感じてもらいやすい機能って何?
  • 課題2:クラウドのシステムって機能がどんどん進化するけれど、どうやってキャッチアップすればいい?
  • 課題3:どうしたら、アドミン個人の成長を組織の成長につなげられる?

①アドミンが学び続け、②現場にヒアリングを重ね、③上司を説得し、④実装を施し、⑤運用をモニタリングすることが理想のサイクルですが、これらを網羅的に一人で行うことは非常に難しいと思います。

今回のようなイベントを通じて、どこの現場にも刺さりそうな新機能を手っ取り早く実装し、現場の声を拾いながら、上司に成果をアピールするというアプローチは、1人アドミンが将来仲間を増やしていくために必要なプロセスであると感じました!

また、アドミンの業務は「様々な立場の方と効果的なコミュニケーションをとるスキル」や「目的と手段を見誤らずに物事を俯瞰するスキル」も同時に身に付く素晴らしい業務であることも再確認いたしました。キャリアアップという側面も、アドミンの仲間を増やす理由の一つになるのではないでしょうか^^

以下のサマリーをもとにぜひアーカイブ動画をご覧になっていただき、今日から使える次の一手を実践していただくことをおすすめいたします!

各セッションでの学び

第1部:【機能編】アンバサダー厳選!使える新機能

業務の種類を問わず、様々な場面で、すぐに使えそうな5つの新機能!

<デモ概要紹介>

「今日から使える次の一手」も含むデモの詳細はこちら(PDF) 。デモ動画はSpring'26 新機能特設ページに掲載しています。

第2部:【技術編】アンバサダーに聞く!リリース情報と仲良くなる〜情報収集のコツ〜

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アップデート機能に関する情報はどうやって入手すればよいのでしょうか?

  • そもそもリリースノートとは?
    • Salesforceのアップデートは年3回(Spring/Summer/Winter)のタイミング
    • この詳細を記したドキュメントを「リリースノート」と呼び、英語版がリリースされたのち、日本語版へと翻訳される
  • リリースノートへどうやってアクセスする?
    • 方法1:ヘルプ記事(アクセス方法は右図)
    • 方法2:サクセスサイト(新機能特設ページ
    • 方法3:担当営業に問い合わせ
    • 方法4:ネット等を通じて他のアドミンが公開する情報から取得(※1)

※1:前提条件や自社の状況にフィットするか等の判断は各自の責任で行ってください

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  • リリースノートはどうやって扱う?
    • 量が膨大であるため、読み切ることは不可能。そこで、次の切り口で知りたい情報を効率的にキャッチしましょう!
      • 扱っている製品別にキャッチ!
        • 自社が扱う製品(例:Sales Cloud,Service Cloud等)の情報だけ読む
      • 便利機能だけをキャッチ!
        • 「これができたら便利なのに...」「〇〇ができないのが惜しい」など、普段現場から挙がっている要望に応えられる機能はないか?キーワードを拾って読む
      • AIに聞いて、自社にあったアップデートの活用方法をキャッチ!
        • 自社の状況(課題やSalesforceの活用状況等)、およびリリースノート情報を食べさせることで、AIよりヒントを得る(※2)

   ※2:各社の状況や投入する情報により、期待する回答との間に乖離が発生することは考慮してください

  • 今日から使える次の一手

  上記をもとに、リリースノートから取り入れたいアップデート機能が見つかったら、次の手順で実装しましょう!

 

  • 手順1アップデートがかかる日程を確認
    • どれだけ準備期間があるか?把握し、予め業務を調整しておきましょう

  • 手順2既存の業務への影響を事前に調査
    • アップデートの機能が、既存の業務に影響を与えるリスクもゼロではありません
      • 次の2つの点を検討しておきましょう
        • 業務が止まるリスクはあるか?
        • 当該リスクがある場合、運用で回避することは可能か?

  • 手順3Sandboxでテスト
    • Sandboxの「リリース種別」に着目し、プレビュー環境でテストしてみましょう
      • リリース種別が「プレビュー」の場合、すでに最新のアップデート機能が備わった環境です
      • リリース種別が「プレビュー以外」の場合は、アップデート前の現行の環境です

  • 手順4アップデート機能の詳細、および、正確な実装日時を現場へ周知
    • 手順2で見つけられなかったネガティブな影響をユーザー目線で早期に発見してもらえることへの期待感も込めて周知は丁寧に行いましょう
      • アップデートがかかり、改善されていくことへの期待感を醸成します

直近のアップデート機能を実装する場合は手順1から実施する必要があるものの、過去のアップデート機能を運用に取り入れる場合は手順3からスタートしても良いかもしれません(すでに既存の業務が止まる等の影響を受けていないと考えられるため)。

加えて、欲しい機能についてまだアップデートがかからないことが分かった場合は、IdeaExchangeへ投稿したり、他の方のアイデアに投票したりできることを覚えておきましょう!

第3部:【社内理解編】パネル討論:習得した機能を「社内の価値」に変える

本レポートの冒頭に記載したとおり、①アドミンが学び続け、②現場にヒアリングを重ね、③上司を説得し、④実装を施し、⑤運用をモニタリングするサイクルについて、網羅的に1人で回すことは非常に難しいものの、①~③はコツをつかむと意外と簡単に回ることがあります。そのようなコツについて、アンバサダーにディスカッションしてもらいました。

①アドミンが学び続ける環境を保つためのコツ

  • イベント参加や動画視聴など「学ぶ」ことはともすると業務外と思われがち。どうやって上司を説得する?
    • 学ぶ前:目的を明確にする
      • 個人としてもアドミンのスキルを磨き、成長し、変化したい旨をアピールすると同時に、学んだことを組織に還元することを約束する
    • 学びの最中:内容が期待するものと異なっていたとしても、目的を軌道修正しながら楽しんで参加する
      • 他社の事例や情報を把握しておくこと、他社のアドミンとのつながりも財産になる
    • 学んだ後:アウトプットは必ず報告
      • 報告書といった形式に捉われず、動画の重要なシーンだけ上司と一緒に視聴するという方法もあり
      • どのような形式であれアウトプットを明確に出さなければ理解を得ることが難しいことも肝に銘じる

  • 今日から使える次の一手
    • 学ぶ目的を明確に言語化し、上司に伝えてみましょう!
    • その際、イベント等が終わった後に報告する時間のアポイントも一緒に取りましょう!

 ②→③ 現場へのヒアリングと上司への説得を1人で行う際のコツ

  • たった1人でどうやって成果を出す?
    • 1人であることのメリットを最大限に活用
      • すべて1人で意思決定できることをメリットとして捉え、現場の困りごとは常にリストアップしておき、自身で優先順位を入れ替えながら対応することで現場ファーストな対応を実現
      • 壮大な改善をやり遂げよう!と気負うことなく、1人だからこそ、一担当者として現場が困っていそうなちょっとしたことをすぐ目に見える効果として出すことができる

  • 1人であることのデメリットは何といっても人手不足。。。AIを使いこなしましょう
    • 人手が足りなければ、AIを使って「Salesforceでどう解決する?」と投げてみましょう。王道の解決方法が見つかる場合もあり。また、AIに壁打ち相手になってもらって、PoCの精度を事前に上げておくこともあり。
    • アドミンは1人であったとしても、必ず現場には「ユーザー」がいるはず。PoCを回すためにも、ユーザーを巻き込み、いつの間にか1人ではなく味方がいる状態をつくりましょう!

  • 今日から使える次の一手
    • 1人アドミンの大変さはなかなか伝わらないもの。助けを求める気持ちでユーザーに声をかけ、PoCの協力者になってもらいましょう!

 ②→③周囲を巻き込むコツ

  • 上司や現場をどうやって巻き込む?
    • 対上司(現場の上司を含む)
      • 「変わること=忙しくなること」と思われがち。ただでさえ、今が忙しいのに協力する時間がないという声には、「なぜ忙しいの?」と質問
        • その忙しさを解消する手段の一つとしてSalesforceを使えないか打診
        • このとき、他の解決手段も視野に入れておき、Salesforceが苦手とする機能を無理に実装しようとしないこともポイント
      • 抵抗を示されても、タイミングを待つ忍耐力が必要
        • 組織単位で効果を出すためには、組織の動静に注意を払い、時期を待つ
        • IT感度の低い社員であっても、現場への影響力が強いキーパーソンであれば声をかける
        • 特定の上司のスケジュールは常にチェックしておき、空いている時間にアプローチすることで、話を聞いてもらいやすい環境をつくり出す

  • 対現場
    • IT感度の高い社員を誘って一緒にワークショップに参加してもらう
      • ワークショップの主催者(=社外)からSalesforceの勘所を伝えてもらうことで、納得度が上がる
      • ワークショップに参加した社員がチャンピオンになり、現場への浸透速度が上がる
    • 普段の困りごとをどうやってSalesforceで解決できるか?話しかけてみる
      • ただし、前述のとおり目的をSalesforceの活用に置くのではなく、困りごとを解決するためにSalesforceが最適か?という観点でヒアリングする

  • 今日から使える次の一手

将来のアドミンチームを組成するために、積極的に色々な立場の方に声をかけてみましょう!

  • 自身が第一線を走り続けるのではなく、他の方と一緒に行動し、Salesforceの機能を間近で見てもらい、共感を得て、自身がサポート役に回ることで、自然とチームが出来上がる状態を目指しましょう

まとめ

アドミンの業務は膨大であるため、どこから手をつけて成果につなげればよいか?途方に暮れてしまうこともあると思います。早く成果を出さなければ!と焦りながらも、次々と更新されていくアップデート機能の情報収集にまで手が回らないという状況を打破するヒントが今回のイベントにはたくさんありました!

Salesforceの得意な機能や最新のアップデート情報を正確に把握し、アンバサダーからお伝えしたコツや組織での効果的な立ち回り方を実践することが、少しでも1人アドミンの現状を変え、皆様の組織でSalesforceの活用が加速する一助になれば嬉しいです。

わたしも、今日から使える次の一手を皆様と一緒に実践してまいります!

公開日 : 2026.04.24

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